【S29 最終67位&68位 最終レート2005】 圧力MAXゼクロムエスバオーガ 対面サイクル 構築記事

2022年5月2日月曜日

t f B! P L



  ろうじん

こんにちは。『ろうじん』と申します。

『増田スペシャルルール』も第三回目ということで強者しか残っていないハイパーデフレシーズンとなりましたが2ROM最終2桁&最終レート2000↑を達成できたので構築記事を書きたいと思います。

今回の構築は前期最終で溶かしてしまった『ゼクロムオーガ』をS29仕様で完成させて来ましたので何かの参考になりましたら幸いです。

主に毎週土日にランクバトル生配信を行っています。
前期は2桁前半~3桁前半帯辺りで配信をしていました。
可能な限り生の上位環境を配信でお届けできればと思い活動しています。
よければ遊びに来てください。
(最終盤は土日でも基本は配信しません。)

最終67位ゼクロムエスバオーガ

※構築名は『ゼクロムエスバオーガ』としていますが軸自体は『サンダーラッキーメタモン』のサイクル選出が基本軸になっています。そのため、選出の7割は『サンダーラッキーメタモン』で選出していくため、『ゼクロムエスバオーガ』で選出することは基本的にはありませんが名前の格好良さと選出画面での3体の圧力から構築名は『ゼクロムエスバオーガ』とします。

最終 67位
TNろうじん 最終レート2005
最終 68位
TNアイビー 最終レート2005

構築経緯

前期(S28)時点で『ゼクロムオーガ』の軸を使用しており、瞬間的ではあるがレート2000付近で戦えていた。

しかし最終的にレートを溶かしてしまい結果が残らなかった。

そこで2シーズン費やして『ゼクロムオーガ』の完成と練度を上げる所から本シーズンはスタートした。

前期使用していたゼクロムオーガは対面ベースであり、初手の選出じゃんけんや噛み合いゲーが酷くお世辞にも完成度が高い構築とは言えなかった。

そこで今回は相手の選出にも立ち回りで対応し、試合の中で勝ち筋を自由に選択できるサイクルベースの『ゼクロムオーガ』を組み始めた。

シーズン最序盤は『みがわり/りゅうのまい ゼクロム』を使用し、偉ぶったサイクルを組むも環境が対面に追い風な環境でゼクロムをサイクルパーツの一枚として運用することは困難であると感じた。(元々サイクルパーツとして運用するよりも対面駒として運用すべき性能をしている。)

上記の理由からゼクロムを対面駒として運用する方向で考え直し構築を一から練り直すことにした。

現環境でサイクル戦を行うには『ホウオウ』のような異常数値と優秀な特性に加えて『状態異常付与』によるサイクル補助は必須であることは【S27 最終102位 最終レート2010】 高貴なる黒馬鳳凰 受け攻めサイクルから学んでおり、上記の条件を満たす現環境最強の物理受けと言って間違いない『①アッキHBサンダー』を物理受けとして採用。

次に文句無しの最強特殊受けとして『②ラッキー』を採用。

自身が禁止伝説環境で最も信用している『サンダーラッキー』の並びが完成。

ここまで受け駒が崩された後の切り返しがおらず、物理受け特殊受けを並べただけのなんちゃってサイクルが形成されてしまうため、受け駒による削りから繋ぐスイーパーとして『③スカーフメタモン』を採用。

この枠はシーズン中盤~終盤までスカーフ零度カイオーガを使用していたが様々な点で問題が有り、(カイオーガの項で記述。)最終的にスカーフメタモンで採用した。

上記3体の『サンダーラッキーメタモン』のサイクル選出を基本軸とした。

ここまで当初予定していた『ゼクロムオーガ』が入っていないどころか禁止伝説が基本選出に入っていないがこれらのポケモンは受け出しから投げて強いポケモンではないという結論に至ったため、『サンダーラッキー』の間に挟む対面駒として運用することにした。

『サンダーラッキーメタモン』の3体は対面的な構築に対して安定したサイクルを形成できるがこの3体だけでは受け崩しの手段に乏しい。そこで『サンダーラッキー』の間に挟む受け崩し及び対面選出時のパーツの一体として『④りゅうのまい ゼクロム』を採用。

受け崩しの手段がゼクロム一体では地面の受け駒(カバルドン)等にやや不安が残る他、受けループ等に対して崩しの手段が未だ不十分なため、『⑤みがわり/めいそう カイオーガ』を第二の受け崩しとして採用。

『ゼクロムオーガ』の二体でより強固な受け崩しを形成。

最後の枠に求めるものは『ナットレイ』を一撃で処し、『ゼクロムオーガ』が苦手とする『ゼルネアス』を非ダイマックスで切り返せる対面駒という条件だったため、『⑥きあいのタスキ エースバーン』を採用。

『ゼルネクロ』や『ゼルネナット』等の『ゼルネアス+鋼(ザシアンクッション)』の並びに明確な回答を持たせる。

以上で構築が完成した。

コンセプト

①『まひ』、『ねむり』状態異常を絡めたサイクル下で攻め駒を通す。

HBサンダー(物理受け)+ラッキー(特殊受け)+攻め駒を主軸とした受け攻めサイクルを構築する。

③サイクルだけではなく『ダイマ枠(珠)+襷枠+メタモン(スカーフ)』による『対面選出』も可能な受け攻めサイクルを構築する。(サイクル×対面の構築パターンを採用。)

④構築の最大値(上振れ)を強く意識して構築する。

⑤『ランドバドザシ』、『サンダーバドザシ』等、立ち回りが構築段階から決まっている構築に対して安定行動のみで100%勝つ。

構築の最大値(上振れ)について

(※長めなので個体紹介のみを見たい方は目次から飛んでください。)

本構築は構築の最大値(上振れ)を強く意識した構築であり、私は構築を組む上で上振れは重要な要素だと考えている。

そもそもポケモン対戦における『上振れ』とは?

ポケモン対戦において『追加効果技』、『急所システム』、『連続技成功率』等の運の要素が絡む仕様が存在する。

技による追加効果や急所を引いた時、2連まもるが成功した際などプレイヤーのコントロール尺度を越えた範囲で戦況が有利に変化することを『上振れる』と言う。

逆に技による追加効果を引いてしまった時や『命中不安技』を外した際に戦況が不利になることを『下振れる』と言う。

では何故構築する際にこの『上振れ』を意識するべきかと言うと上振れやすい構築=強力な構築だと定義できるからである。

当然であるが下振れる構築よりも上振れる構築の方が想定外の勝ち試合を拾いやすく、多かれ少なかれ勝率に影響が現れる。

つまり構築段階で上振れやすい技やポケモンを採用することで勝率は格段に高くなり、強力な構築が自然と出来上がるということだ。

極端な例を挙げると不利状況で『一撃技』を当てれば逆転できるという場面で一撃技を採用していれば本来負けていた試合を拾える可能性が生まれる。

採用していなければ3割という勝ち筋すらそもそも生まれることは無いため、この場合一撃技を採用していること自体が3割の上振れを招き出している(上振れている)ということになる。

『一撃技採用による構築の最大値は一撃技を3回連続で当てて勝利すること。これを一撃技の最大値とする。』

こう言った上振れる要素を構築段階から複数取り入れることで勝ちやすい構築を生み出すことができる。

つまり運勝ちしやすい構築というのは構築の強力な要素を兼ね備えている優れた構築だと言えるため、構築する際はその構築の最大値(上振れ)を意識するべきだと言える。)

(※上記は極端な例であり、一撃技を脳死で乱発する立ち回りを推奨するものではない。)

壁展開は下振れやすいというのを良く言われるが、実際にその通りで壁を張るターンや積み技を使用するターンにどうしても被弾回数が増える。それ故に急所の試行回数を相手に与えてしまうため、下振れやすい。

一方で壁展開は構築段階から選出や立ち回りがある程度決まっているため、選出ミスやプレイングミスしにくいというメリットも存在するため別のベクトルから構築が安定する。

上記のことから構築段階である程度運の要素が決まってくるため、運負けが多いのであれば運負けしにくい構築作りを意識したい。

壁展開やコスモパワームゲンダイナを使用し、急所に当たって運負けする人はぜひ構築に下振れ要素が多く無いか見直して欲しい。自分は安定行動だけで勝てていたという主張をする者もいると思うが急所の試行回数を与えた時点で安定行動とは程遠い。(安定行動が安定していない。)

あまりに下振れ要素が多い構築はそれだけで勝つことが難しく、欠陥構築の可能性が高いため改善の余地は十分にある。

しかし、『一撃技』等の極端な技は上振れる反面技外しによる下振れも存在するため最大値(上振れ)だけではなく最小値(下振れ)も意識した上で技を選択するべきである。

ポケモンの選択、技の選択もトレーナーの力量。

そのポケモンや技を採用したことで拾える試合の方が多く、勝率が上がるのであれば採用したプレイヤーの構築力(力量)が高いと言える。

環境に存在した意識すべき構築

①ランドバドザシ→襷ランド+スカーフバド+ザシアン(対面的な展開構築)

②サンダーバドザシ→初手ダイマサンダー+襷バド+ザシアン(初手ダイマ対面構築)

③イベザシカバトドン→(タイプ受けサイクル(攻めサイクル) )

④スタンダードザシオーガヌケニン→(対面構築or攻めサイクル 環境の覇者)

⑤ホウオウダイナ(攻め)→(対面構築or受け攻めサイクル)

⑥ホウオウダイナ(受け)→(受けループ)

上記6構築は本環境で特に多く、強く意識して構築した。
これらの構築には最低限安定して勝てる構築を用意すべきである。

(⑦)+αジガザシサンダー→初手ダイマダイアタックサンダー+ザシアン+ジガルデ(対面構築)

こちらに関しては次点で多かったが意識して構築を組む程の数では無い。

各個体紹介

珠竜舞ゼクロム

技構成
らいげき
げきりん
ダブルウィング
りゅうのまい (はがねのつばさ)

持ち物いのちのたま
特性テラボルテージ
性格ようき
役割対面駒/物理AT/受け崩し

選出率4位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値0252400252
実数値175202141-120156

S→90族ミラーやザシアン意識で最速

マイナー禁伝だったが気が付いたらメジャー禁伝へ昇格していたデジモン。

前期の反省点を活かし、様々な場面で中間択となる『りゅうのまい』を採用した。
(ゼルネアスが重かったため、『はがねのつばさ』を採用していた時期もあったがこちらもザシアン絡みに中間択を取れるので採用圏内であると感じた。)

このポケモンを使用する上で障害となる並びが環境で最も多いザシアン+地面の並びで択が発生する点にあるが後述する『メタモン』を採用することで半ば強引に解決することができる。

私はこれを『合法的ヤンキープレイ』と名付ける。

具体的には有利対面で『りゅうのまい』or『ダイジェット』を選択し、先に素早さを上昇させる。

S上昇後のゼクロムVSザシアン対面は縛り関係が逆転しているため、ザシアン側は地面枠に引くことが多い。

ここで素直に『ダイサンダー』を押すかヤンキー『ダイドラグーン』を選択するかだがこちらの裏に『メタモン』が控えている状態で且つ、相手の裏に『ヌオー』がいない場合は強気にザシアンバック読み『ダイドラグーン』を選択する。

一見ヤンキープレイに見えるがこちら視点ザシアンが居座った場合でも死に出し『メタモン』コピーで試合が決まるため、読みを外しても問題が無い。

上記は立ち回りの一例であり、全試合このような読みをする訳では無い点に注意。

『りゅうのまい』はラキヌオー等、地面枠を『ヌオー』に割いている構築に対して『ラッキー』対面での安定択となり、ラキヌオーの間に挟まるスイーパー枠のザシアン等との縛り関係をダイマックスを切らずに逆転できる点が強み。

この枠は自由枠のため『ボディプレス』や『きあいだま』等、環境や構築に合わせて変更可能。

受けループに対しては後述する『カイオーガ』と共に選出し、受け崩しをより強固なものとした。

身代わり瞑想カイオーガ

技構成
ねっとう
れいとうビーム
めいそう
みがわり

持ち物たべのこし
特性あめふらし
性格ずぶとい
役割対面駒(サイクル駒)/特殊AT/受け崩し

選出率6位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値25202360020
実数値207-154170160113

HB→特化ザシアンの+1『ワイルドボルト』確定耐え(78.2~92.7%)
A実数値115トリトドン(補正なし無振りガマゲロゲと同値)までの『じしん』をみがわり状態で確定耐え(20.2~24.6%)
特化珠ガマゲロゲフィールド『パワーウィップ』確定耐え(77.7~91.7%)
S→S4振り霊獣ランドロス抜き

クイックボールが一周回ってオシャレまである堅牢な鯱。

ここまでB耐久に厚く振り『みがわり』を採用することで環境に存在する全ての『トリトドン』を起点にできる。

シーズン序盤~終盤(レート1900)までは生配信でも使用していた通り、『スカーフ絶対零度型』で使用していた。

しかし、8回打っても当たらない試合があり端的に述べると零度カイオーガは強くはあるが『弱い』という結論に至った。

何を言っているかわからないと思うがこれが真理でカイオーガ受け(ちょすい/よびみず/数値受け)をカイオーガで崩すという構築の組み方は現環境のカイオーガ軸の一つの答えであり強力な構築の組み方である。

一方で『カイオーガ』が使用する『ぜったいれいど』という技はあまりにも不安定でぶっちゃけると『弱い』

採用している奴は頭おかしいと言われても文句は言えない程に不安定であるため最終的に採用を見送った。

一方でカイオーガ受けをカイオーガで崩すという構築の組み方は現環境において選出枠の圧縮に繋がり、選出択を解消できる強力な組み方だと言える。

具体的に現環境は禁止伝説を2体使用出来る関係上、『カイオーガ+カイオーガ受けを崩す駒』というような選出をしてしまうと必然的に相手の禁止伝説どちらかを切り気味になる。

(選出択を解消できていない悪い例:軸のスカーフカイオーガを選出して相手のザシアンをカイオーガ+ヌオーの2枚で見よう!→トリトドンもいるからゴリランダーで見ればカイオーガが通るぞ!!→ザシアンに厚くした結果イベルタル舐めてね?)

そこで『カイオーガ』自身の選出圧力を利用し、相手にカイオーガ受けを選出させてカイオーガそのものでカイオーガ受けを崩す構築が選出択にならず強力な構築の組み方になり得ると前期の上位構築から学んだため、最終的に『みがわりめいそう カイオーガ』に落ち着いた。

(『ぜったいれいど』は全く安定しなかったため個人的には無いと感じた。もちろんこれも使った上での結論である。)

余談

ポケモンシングル対戦は3体しか選出できないという仕様上、対策枠をいくら構築内に入れたところで綺麗に3体で相手の6体を全対応しなければ問題の解決にならない。

禁止伝説の受け先や対面から殴り勝てるポケモンをただ単に6体詰め込んだだけの構築で勝てないというのはこの選出択を解消できていないからである。

端的に述べるとこう言った構築は欠陥構築であり、選出がガッチリと噛み合えば勝てるが噛み合わなかった瞬間負けるというような構築になりやすい。

メインROMは勝てているが同じ構築であるにも関わらずサブROMが全く勝てないと言った現象に誰しも一度はなったことがあると思うがこれは片ROMがたまたま選出が噛み合っただけで再現性の低い構築だという証拠でもある。

襷エースバーン

技構成
かえんボール
ダストシュート
とびひざげり(カウンター)
ふいうち

持ち物きあいのタスキ
特性リベロ
性格いじっぱり
役割対面駒/物理AT/ストッパー/スイーパー

選出率5位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値0252004252
実数値15518495-96171

AS→振り切り
D→DL調整

物理/炎/毒をタイプ一致で打てる唯一無二の対面駒。

前述した『ゼクロムオーガ』が強烈に呼ぶ『ナットレイ』に強く、非ダイマックス状態で『ゼルネアス』を一撃で葬ることが可能なポケモン。

『ゼルネクロ』を始めとしたゼルネアス+ザシアン受け鋼の並びに対しての明確な回答となれる。

絶妙な範囲と高威力により、毎度補完枠として完璧な仕事をこなしてくれるが本シーズンも例に漏れず安定した強さを発揮した。

『とびひざげり』は『カウンター』と交互に使用しており最終的には『ゼクロムオーガ』が強烈に呼ぶ地面/水の『ちょすい/よびみず』勢に対して通る『とびひざげり』となったが技外しがガチでしょうもないので弱すぎる技だと思いながら使用した。(HDヌオーに膝外しで負けたのでやっぱり弱いし自分が使って一番しょうもない技No.1)

アッキHBサンダー

技構成
10まんボルト
ぼうふう
でんじは
はねやすめ

持ち物アッキのみ
特性せいでんき
性格ずぶとい
役割サイクル駒/物理受け/クッション/詰ませ

選出率1位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値2520252040
実数値197-150145111120

HB→ザシアンウーラオス意識で特化

構築記事に何回登場しとんねん枠であり現環境間違いなく最強の物理受け。

電気技は『でんじは』を採用している関係上、今回は『ほうでん』では無く威力重視で『10まんボルト』を採用。

環境に存在はしなかったがHDザシアンの『みがわり』も安定して割るだけの威力を確保できるため、精神衛生上良い。

『でんじは』+『アッキのみ』は『サンダーラッキー』が重い物理竜に対しての誤魔化しが効くため準確定として良い。

後述する『メタモン』と相性が凄まじく良く、『アッキのみ』を見て『つるぎのまい』を積んでくる『ザシアン』や対面から『りゅうのまい』を積んでくる『カイリュー』を始めとした物理竜にあえて起点にされることで爆発的なアドバンテージを回収できる。

こちら視点はザシアン及び、物理竜に対して『でんじは』が安定択になるため仮にアッキサンダーが受け崩されてもメタモンで切り返す動きが取れる。(クッション+スイーパーの型にはまった強力な選出が出来ているため。)

一見不利な『ゼクロム』に対しても『アッキサンダー』は有効な対策手段となり、対面からジェット→ウォール→ジェット→はねやすめ→ぼうふう等で対面誤魔化し勝てるため『ゼクロムオーガ』の苦手な『ゼクロム』そのものを『アッキサンダー』で見るという前代未聞のムーブをかましていた。

このムーブは配信中、相手にゼクロムをコピーされた際『アッキサンダー』で『ようき ゼクロム』が受かっているという実体験から偶然思い付いた産物である。(電気タイプ最強はゼクロムではなくやはりサンダー)

仮に『ゼクロム』が『りゅうのまい』で『アッキサンダー』を強引に崩した場合でも前述した通り『メタモン』によってアドバンテージを回収できるため、『ぼうふう』外し等で打ち負けてもケアできる。(アッキサンダー対面で積み技を押した時点で相手の敗北が確定する場合も)

合法的に打てる『ぼうふう』が弱い訳がない。

ガンジーラッキー2

技構成
タマゴうみ
あまえる
でんじは
うたう

持ち物しんかのきせき
特性しぜんかいふく
性格のんき
役割サイクル駒/特殊受け/クッション/詰ませ

選出率2位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値156025201000
実数値34510(0個体)625513849(0個体)

HB→特化ウーラオスのインファイト確定耐え
S→後攻『うたう』で対面操作したいため最遅

もはや禁伝環境での相棒枠。

前期『0打点あまえるうたうラッキー』を生配信で使用しており、その後0打点のラッキーが流行してしまった。

努力値は使い慣れたいつもの個体を使用。

最終日でも『ウーラオス』の特化『インファイト』を耐えたので最低限このラインまではHBが欲しい。

構築記事を書く度に無限回説明しているがこのポケモンは『カイオーガ』を受け切るポケモンではない。

(『ぜったいれいど』や急所まで考慮するとカイオーガ受けは『めいそう』等採用しても安定しない。受け切ること自体がそもそも無謀だと言える。)

特殊全般を誤魔化すポケモンであり、受け切ることが不可能と判断した場合は状態異常を適当にばら撒き後続の受け崩しかスイーパーに繋げる。(攻めの補助が最大の役割)

このポケモンはプレイングで非常に化けるポケモンでTODの勝ち筋や攻め駒を通す勝ち筋等、試合の中で見極めることで臨機応変に勝ち筋を生み出せる。(当然運勝ちも生み出せる。)

技構成は今回『ステルスロック』→『でんじは』とし、『スカーフ 黒バドレックス』に対して『でんじは』→『メタモン』に繋げる動きでスカーフ含めた同速ゲームを回避させた。

仮に『黒バドレックス』側が『ラッキー』バック読みヤンキー『スカーフ トリック』で『ラッキー』が機能停止になっても『トリック』を選択した時点で『スカーフ メタモン』の同速回避が確定するため、どの択を取られても完全に詰め切ることができる。(受け攻めの醍醐味である受けを崩すと攻めが通り、受け崩さなければ受けが通る黄金ムーブ)

この動きは『ランドバドザシ』の選出対して安定行動のみで100%勝てる手段となり、環境の流行構築に対して高い勝率を維持出来た。

『でんじは』、『うたう』を両採用することで戦況を見ながら自由に状態異常を選択できるようになるため、外して良いが強気な選択を取りたい時に『うたう』、外したら負けに直結するという場面では『でんじは』と言った具合に命中不安を考慮した技選択が取れる点がこの型の最大の強みとなる。

『カイオーガ』の『ぜったいれいど』は安定しないという結論に至ったが『ラッキー』の『うたう』は『タマゴうみ』により、当たるまで無限に試行回数を稼げるため、命中不安が安定してしまう。

ポケモン対戦は古来より『命中不安技=偉くない=悪い』という謎の固定観念(悪しき考え方)があるがこの考え方自体がそもそも間違っており、ポケモンの種族値や性能によっては命中不安技が採用圏内に入る場合もある。

その最たる例が、『サンダー』の『ぼうふう』であり、『うたう ラッキー』もそれと同じである。

その根拠は『ぼうふう』のあるサンダーと無いサンダーではどっちが強い?という簡単な質問をすれば答えは明白である。

『アッキサンダー』の『ぼうふう』然り、超耐久+速攻再生技持ちは命中不安技を安定技として使用できてしまうことがあるため、『命中不安技=偉くない=悪い』というこの古臭い考え方をポケモン対戦界から消し去るべきだと私は思う。


余談

@sumi_fmsからガンジーラッキーのかわいいイラストを貰いました。

歌って甘えて石ころ並べてタマゴ産んでるだけのラッキーをすこれないなんてポケモンライフ損してるぜ。

スカーフメタモン

技構成
へんしん

持ち物こだわりスカーフ
特性かわりもの
性格ようき
役割対面駒/ストッパー/スイーパー

選出率3位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値2520004252
実数値155---69110

ミキプルーン変幻自在のスイーパー。

あらゆるポケモンの上を取れるという時点でスイーパーとして破格の性能をしており、それは相手が強ければ強い程このポケモンの真価は発揮される。

この枠は当初『スカーフ カイオーガ』だったが削られた後、『しおふき』の威力が著しく低下する点、『ザシアン』の『でんこうせっか』がデフォルトになってしまった現環境ではザシアン対面で確実に2回突かれてしまう点等、いくつかのしょうもない要素が浮上して来たため、最終盤で『メタモン』へとスイーパーを変更した。

構築に欲しかったスイーパーに求めるスペックは『バドザシ』両方を上から一撃で縛れるという条件だったがこの条件にまともに一致するポケモンはフルパワーの『カイオーガ』か『メタモン』くらいしか思い付かなかったため、自然と入って来たポケモンでもある。

前述した通り『サンダーラッキー』の間に挟むことで性能が何倍にも膨れ上がり、受けを崩すために能力上昇してきたそれらをコピーすることで非常に再現性の高い切り返しを行える。

相手の能力上昇を逆手に取り、スイーパーの火力を底上げする戦法は過去に【S21 2ROMレート2000↑最終レート2010】黑翼黒剣イベルガルド 攻めサイクルから学んでおり、こちらは『ギルガルド』の『キングシールド』択を嫌い『つるぎのまい』を積んだ『ザシアン』に対して『イベルタル』の『イカサマ』の火力を底上げするというものだったがレギュレーションが違えど過去の禁止伝説環境から強い動き自体は大きく変化していないため、過去の教訓から実った結果だと言える。

主な選出パターン

メタモンサンダーラッキー→ザシオーガバドザシ等に選出する(基本サイクル選出 7割これ)

ゼクロムorサンダーエスバメタモン→ゼルネ絡み他、サイクルが不可能な構築に対する(対面選出 3割これ)

ゼクロムorサンダーオーガラッキー→ホウオウダイナ系統の受けサイクル全般に通る受け崩し選出

YouTube 構築紹介動画

https://youtu.be/bDegVkqwq0M
最終日対戦動画
https://youtu.be/jrIwvDWSz_Q
構築紹介解説動画

余談



  ろうじん

S29お疲れ様でした。

前期の『ゼクロムオーガ』をS29でリベンジできて本当に良かったです。

今期に関しては複数ROM結果が残っており構築の再現性もかなり高いものに仕上がったと思います。

まぐれで最終2桁取れたという訳ではなくたしかな手応えの元取れたと感じています。

今回改めて思いましたが構築の練度はやはり勝ち上がる重要な要素なんだと思いました。

来シーズンも精進します。

このブログを検索

QooQ