【S27 最終102位 最終レート2010】 高貴なる黒馬鳳凰 受け攻めサイクル 構築記事

2022年3月1日火曜日

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  ろうじん

こんにちは。『ろうじん』と申します。

大波乱の『増田スペシャルルール』一発目ということで環境が激変しましたが前期に引き続き今期も最終レート2000↑を達成できたので構築記事を書きたいと思います。

禁止伝説2体環境ということでパワーもこれまでの環境と比較にならないレベルでサイクルが回らない環境と言われていましたが何とかサイクルが回るように構築を組んできました。

そんな中で選択した禁止伝説2体は『黒バドレックス』『ホウオウ』です。

何故か択ゲーと馬鹿にされ続ける黒い馬と最強のサイクルパーツであるホウオウを組み合わせた玄人向けサイクル構築となります。

扱いは非常に難しいですが黒バドレックスやホウオウが好きな方、こんな環境でもサイクル戦を楽しみたい方にオススメです!!

定期的にランクバトル生配信や初心者向けの解説動画も投稿しています。
毎週土日どちらかはランクバトル配信を予定しています。
(最終盤は土日でも基本は配信しません。)

最終102位 高貴なる黒馬鳳凰 受け攻めサイクル

皇と凰どちらも使用者を選ぶ高貴なる禁止伝説で構成された玄人向け受け攻めサイクルとなります。

最終102位
TNろうじん 最終レート 2010

構築経緯

S27から禁止伝説が2体使用できるようになり、『サイクルが回らない環境』とまで言われる程に環境全体のパワーが底上げされていた。

私も序盤~中盤環境では半ば諦め気味で環境TOPの対面構築である『ザシオーガ』や対面ベースの『イベルザシアン』等の対面思考の構築を使用し、全てを噛み合いで誤魔化していた。

また、サイクル思考の並びである『イベルネクロ』や『ゼルネクロ』も試したが、前者はイベルタルバック→ネクロズマの投げ方が『ザシアン』のインファイトに一貫しているためタイプ受けサイクルであるにも関わらずタイプ受けが成立していない点。

後者は禁止伝説が2体使用できるようになった関係で補完枠にパワーのある鋼枠を採用できるようになった点でやや環境的に向かい風であり、そもそも2体ともが鋼に弱いという攻めの補完が不十分な並びと感じたためどちらも断念した。

そんな中で『黒バドレックス』というポケモンに改めて触れてみたところ環境TOPメタの並びである『ザシオーガ』に一貫が取れるという点に気付き『①黒バドレックス』を1体目の禁止伝説として採用。

次に黒バドレックスの相方として様々な禁止伝説を試した。

まず最初に上がって来た並びがスカーフ黒バドレックスの『ひかりのかべ』、『おにび』展開から『ジガルデ』に繋いで初手ダイマックスをケアしながらジガルデのサポートを行うと言った並びで8世代で新たに生まれた『スカーフ+壁』からのサイクルを主軸にした並びだった。

しかし、この戦術の決定的な弱点は初手ダイマックスのケアはできても初手急所及び、2手目のスカーフ枠素引きの際にクッション枠の急所がケアできていない点にあり、結局のところ壁展開の弱点をそのまま引き継ぐ形となるため自身のプレイスタイルとは合わなかった。(ゲーム開始から2ターン確実に守りから入らなければいけない点も強さを感じられなかった。自ら急所の試行回数を2回与えている点も再考の余地がある。)

そこで壁とは異なり、ある程度の急所をケアできる『おにび』をそのまま続投し、もう一体の禁止伝説を考えた。

『おにび』を活かす上である程度の物理耐久と特殊方面による単体での詰ませを両立できるポケモンを組み合わせることが好ましいと考え、2体目の禁止伝説に『②ホウオウ』を選択。

次に前期最終50位LEGENSゼルネアス 受け攻めサイクルで強力であったHBサンダー(物理受け)+ラッキー(特殊受け)+攻め駒(禁伝枠)のテンプレートを本構築でも取り入れ『③サンダー』をザシアンを初めとした物理ATのクッションとし、『④ラッキー』をムゲンダイナを初めとした特殊ATクッションとした。

これによりS23最終53位Toxic Sing 黒バドヒドラッキー 受けサイクルを想起させる『黒バドレックス』×『ラッキー』による無霊のタイプ受けサイクルも構築内に取り入れる。

ここまで水の一貫が切れておらず、本環境で流行していた『ガマゲロゲ』の一貫を切れていないため『⑤ナットレイ』を採用。

同時にTOPメタの『ザシオーガ』に対する選出パターンの増加①。

最後の枠に求めるものはサイクル構築に必須である電気の一貫切り(地面枠)攻めれる水枠であったため流行に順張りし、『⑥ガマゲロゲ』をサブエースとして採用。

『ザシオーガ』に対する選出パターンの増加②。

『ちょすい』+『いのちのたま』+『とびはねる』型で採用することでホウオウとのサイクルも最低限行える。(ガマゲロゲを殴れるサイクルパーツとして昇華させる。)

以上、6体で構築が完成した。

コンセプト

①『やけど』、『まひ』、『ねむり』状態を絡めたサイクル下で攻め駒を通す。

受け⇆攻め 双方向にシナジーのある動きを構築内に複数取り入れる。

③対面に逃げない


各個体紹介

スカーフ鬼火黒バドレックス

技構成
アストラルビット
サイコキネシス
おにび
トリック

持ち物こだわりスカーフ
特性じんばいったい(くろのいななき/きんちょうかん)
性格ひかえめ
役割対面駒/特殊AT/受け崩し/スイーパー/ストッパー

選出率4位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値12402201163612
実数値19181128220125172

HB→ザシアンの特化きょじゅうざん確定耐え(83.7~99.4%)
ようき珠ランドロスのダイジェット確定耐え(77.4~92.1%)
HD→珠サンダーの特化ダイジェット確定耐え(83.7~98.9%)
S→準速エースバーン抜き

B耐久が異常に高い堅牢な黒馬。

ここまでB耐久に振ることで本環境で多かった特化ザシアンの『きょじゅうざん』を確定耐えし、対面から襷無しで打ち勝つことが可能。

また、一般枠最強格の『サンダー』や『ランドロス』の珠『ダイジェット』に対しても行動保証があり、不意のダイマックスや持ち前の素早さによって様々な場面で切り替えし(ストッパー)としての役割が持てる。

本構築は『サイクル構築』となっているため、積み展開への切り返し手段に乏しいがこのポケモンの異常な素早さ種族値のおかげで襷枠無しで上手く構築内に積み展開ストップの手段を組み込めた。

『スカーフトリック』×『再生持ち受け駒』は説明するまでも無く強力な詰めのルートをこちらから能動的に作り出す強い動きとなる。

後述する『ホウホウ』と認識し辛い相性補完が取れており、それぞれが呼ぶポケモンを何となく誤魔化すシナジーを持つ。

誤魔化すという表現は余り良い意味で捉えられていないが誤魔化し範囲が広い=プレイング次第で対応範囲を無限に引き伸ばせることと同義なため、私はこの『黒バドレックス』というポケモンを高く評価している。

『サイコキネシス』はS23最終53位Toxic Sing 黒バドヒドラッキー 受けサイクルでも述べた通り、『メタモン』にコピーされた際の引き先として『ラッキー』を選択できる。

余談

『黒バドレックス』は択ゲーとよく馬鹿にされるポケモンですが『トリック』や『おにび』は『アストラルビット』が一貫しない様々な場面で中間択となります。

技範囲と耐性がピーキーという最大の弱点がありますが、絡め手が他の禁止伝説よりも異常に多く他にも『みがわり』、『やどりぎのタネ』、『ひかりのかべ』と言った中間択や裏をサポートする補助技を多く習得するポケモンです。

裏をサポートする力を持つということは即ち、サイクル適正が高いことと同義なためプレイヤーの力量次第で爆発的な力を発揮します。

使い方さえ覚えれば死なない全てを上から制圧する最高のポケモンに昇華します。

ブーツホウオウ

技構成
ブレイブバード
せいなるほのお
じしん
じこさいせい

持ち物あつぞこブーツ
特性さいせいりょく
性格いじっぱり
役割サイクル駒/物理AT/クッション/詰ませ(受け崩し)

選出率2位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値252108000148
実数値213180110-174129

H→振り切り
A→できるだけ高く(余り)
S→準速ウオノラゴン抜きのサンダー抜き

最強のサイクルパーツ。

前述した『黒バドレックス』の絡め手から繋ぐ受け駒であり攻め駒。

誤魔化し性能が他の禁止伝説と追従を許さない程に高くこのポケモンも黒バドレックス同様にプレイヤーの力量が諸に反映されるポケモンだと言える。

技構成は『せいなるほのお』と『ブレイブバード』は確定とし、主に『バンギラス』への打点として『じしん』をサブウェポンとして選択した。

『じこさいせい』は前述した『黒バドレックス』の『スカーフトリック』と相性が良く、本構築のコンセプトでもあるため採用。

『さいせいりょく』が立ち回りの幅を無限に広げ、『ザシアン』の『じゃれつく』に対してこのポケモンを受け出し、後述する『HBサンダー』へバックすることで『ワイルドボルト』の有無を確認できる。

ザシアン視点はホウオウ対面で絶対に『つるぎのまい』を選択できないため、じっくりとサイクルを回して相手の『ザシアン』の技構成を割り出しつつこのポケモンで処理するか裏のサンダーでザシアンを詰めるかを自在に選択できる。

『せいなるほのお』の解凍効果が偉く、『こおり状態』の下振れもケア出来る。

アッキHBサンダー

技構成
ボルトチェンジ
ぼうふう
でんじは
はねやすめ

持ち物アッキのみ
特性せいでんき
性格ずぶとい
役割サイクル駒/物理受け/クッション/詰ませ

選出率1位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値2520252040
実数値19799150145111120

HB→ザシアンウーラオス意識で特化

もはや説明不要。

最も信頼する物理受け。

本構築では高火力スカーフ枠として『黒バドレックス』を採用しているため、電気技は『ボルトチェンジ』とし、受け⇆攻め 双方向にシナジーのある動きを取り入れた。

『ヌオー』や『ドヒドイデ』等の物理受けとの圧倒的な性能の差は『ダイマックス適正』にあり、自然とこのポケモンにダイマックスを切れる点が最大の強みとなる。

『ダイジェット』→上から『でんじは』→後続のホウオウや黒バドレックスで縛る&嘶きの起点にする動きが強く、サイクルパーツでありながら自然と対面的な動かし方へ移行しやすい。


うたうラッキー

技構成
タマゴうみ
ちきゅうなげ
うたう
ステルスロック

持ち物しんかのきせき
特性しぜんかいふく
性格のんき
役割サイクル駒/特殊受け/クッション/詰ませ

選出率3位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値156025201000
実数値34525625513849

HB→特化ウーラオスのインファイト確定耐え
S→後攻『うたう』で対面操作したいため最遅

高貴なる皇と凰の宴の席でうたうピンクの球体。

もはやこの環境では外せない特殊方面からの対面操作枠。

『ムゲンダイナ』絡みに『黒バドレックス』と選出することで強固な受け崩しを可能とする。

HDナットレイ

技構成
ジャイロボール
パワーウィップ
やどりぎのタネ
まもる

持ち物たべのこし
特性てつのトゲ
性格なまいき
役割サイクル駒/ 特殊受け/クッション/詰ませ

選出率5位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値2520402520
実数値181114152-18422

HD→カイオーガ意識で特化
B→余り

『サンダー』や『ホウオウ』と相性補完に優れた水の一貫切り枠その①。

主に『カイオーガ』や『ガマゲロゲ』入りに選出して行くが鋼ミラーへの誤魔化しも効くため『日食ネクロズマ』辺りにも『ホウオウ』と組み合わせることで対応可能。

その他、『ポリゴン2』や『クレセリア』等の数値受けにも『サンダー』の『でんじは』+『やどりぎのタネ』で突破可能。お馴染みの『サンダーナット』の並びは現環境でも通用していた。

このポケモンも単体では無く並びで輝くポケモンだと言える。

ちょすい珠ガマゲロゲ

技構成
アクアブレイク
パワーウィップ
とびはねる
じしん

持ち物いのちのたま
特性ちょすい
性格ようき
役割対面駒(サイクル駒)/物理AT/受け崩し

選出率6位

HP攻撃防御特攻特防素早さ
努力値0252004252
実数値18014795-96138

S→ミラー意識で最速

水の一貫切り枠その②。

『カイオーガ』VS『ガマゲロゲ』対面で『ちょすい』ノーケア『ダイストリーム』があまりにも不快だったため、怒りの『ちょすい』×『いのちのたま』で採用。

『ホウオウ』と同時採用した途端『ちょすい』をケアされるようになったため、本来なら『ザシアン』軸等の『すいすい』を優先して警戒される構築に組み込むのが一番強力な使い方だと思われるが『ウオノラゴン』等に強く出れたため、結果としてこの型での採用は正解だったと思う。

『とびはねる』を採用することで擬似的に『ちょすいすいゲロゲ』が爆誕するため、一定のアタッカー適正も損なわない点が偉い。

一応呼ぶ草タイプに対して『ダイジェット』が通るため、水/飛行の範囲は攻めの補完が取れているが一度も草タイプにダイジェットを打つことは無かった。

『ダイジェット』は呼ぶ『ヌケニン』への打点にもなるためこの点も地味に偉い。

YouTube 構築紹介動画

https://youtu.be/5AbjY363oSk
【S27】最終レート2010 黒バドレックス×ホウオウ 受け攻めサイクル 最終日対戦動画
https://youtu.be/c-3WHy4EkKA
『黒バドレックス × ホウオウ』受け攻めサイクルを解説!!

余談



  ろうじん

新シーズン一発目でしたが無事に最終レート2000を達成できました。

サイクルが回らない環境と言われたいましたが1ヶ月かけてようやく最低限の形には仕上がったのではないかと思います。

この構築も数ある禁止伝説の組み合わせの中の1つに過ぎないので出揃った構築記事を参考に更なる環境の開拓が進むのではないかと思います。

今期は私情で時間があまり無く、とりあえず目標レート2000で保存しましたがどこかのシーズンでしっかり時間を作って最上位を目指してみたいと考えています。

同じルールがこのあと6シーズンも続くので気長に楽しんで行きましょう。

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