
こんにちは。『ろうじん』と申します。
今回はポケモン対戦における心理戦について考察したい思います。
配置学とは
ポケモン対戦における心理学とは何なのか。
というところから順に説明していこうと思います。
ポケモン対戦において勝負は選出画面から始まっていると言える。
ポケモンの配置によって相手に与える印象が大きく変わることから、選出画面には心理的側面が非常に強いと言える。
このことからポケモンの配置に関する学問を総称して『配置学』と呼ぶ。
配置学と選出誘導
まずは下記のパーティ配置をご覧いただきたい。

熟練のポケモントレーナーであればこの配置を見たとき一目でどのようなパーティかお判りいただけるかと思う。
左上から順に『マンダマンムーレヒレ』という非常に有名な並びが見られることから1分30秒という選出時間内で容易に対策を練ることが可能だと言える。
一方で下記の配置ではどうだろうか。

相当の熟練者であれば配置例1と然程違いは感じないと言えるかもしれないが、『マンダマンムーレヒレ』と認識するまでに配置例1より、数秒から数十秒ほど時間がかかるのではないだろうか。
このようにポケモンの配置次第で相手に与える印象が異なるため、有名な並びをバラした配置は相手の選出に迷いを誘うことができると言える。
ここまでは配置学の『基礎』と言える。
ここから更に応用した配置例をご紹介しよう。

このパーティを見た相手側の印象はどうだろう。
ジャロゴーリという非常に厄介な並びが数秒で認識できる。
上記2体の対策、特にオニゴーリはその性質上非常に厄介な特性を持っているため真っ先に対策ポケモンを選出すべきだと相手は考えるだろう。
バラした配置とは対照的にオニゴーリという非常に選出誘導性の高いポケモンが上部に配置されていることで相手側にルカリオやハッサム等がパーティ内にいた場合、選出をある程度限定させることができる。
更にジャロゴーリ側が選出を数秒以内で決定することで極めて高い確率で『ジャロゴーリが選出された』と印象付けることが可能だろう。
この『数秒以内で選出』という行為が非常に重要で相手側に『表選出をしている』という強い印象を与えることができる。
このテクニックを応用してみよう。
数秒で選出することによってジャロゴーリの(表)選出をしているように印象付けさせる。一方でギャラドスをエースとした裏選出することでルカリオやハッサム等の鋼を起点にするルートを確保することができる。
このテクニックは様々なパーティで応用することが可能だ。
メガフシギバナを軸としたサイクルの場合は配置と選出時間でフシギバナが選出されているという印象を付けさせ、カプ・テテフを誘うことでギルガルドを通す。と言った具合に
『配置』と『選出時間』によって心理的印象与え、裏でエースを通すルートを確保することが可能なのだ。
このテクニックは非常に上級者向けで数秒で選出を決定するという性質上、相手のパーティを確認する時間が短くなる点はデメリットだと言える。
そのため予め表と裏の選出を決めておく必要がある。
配置でしっかりと選出誘導できていれば相手側のパーティを注意深く確認せずとも自分のパーティがどのポケモンを呼びやすいのか瞬時に把握することが可能だろう。
長考による印象操作
ポケモン対戦は1ターン『60秒』という制限時間内で次の一手を決めなくてはならない。
この『60秒』を上手く活用できれば技の通りを格段に上げることができる。

相手側がめざめるパワーとニトロチャージを習得したメガリザードンY
こちら側がニトロチャージによって起点になり、死に出しで2体目のポケモンを出そうとしている。
というゲームパターンを想定していただきたい。
こちら側にはスカーフガブリアスが後続に控えているがリザY側にスカーフを警戒されて交代される可能性があるという択が発生している状況だ。
ここで死に出しの際に即決でガブリアスを出してしまうとリザY側にスカーフがばれてしまう。

ここでポイントなのが、
死に出しスカーフを通す場合20秒から30秒程長考することでリザY側がスカガブに突っ張ってくる可能性が格段に高くなるのだ。
何故このような現象が発生するかというのはリザY側の心理状態を自分側に置き換えればおのず見えてくるだろう。
リザY側はニトロチャージで素早さが1段階上がっているため素早さの段階をリセットしてまで交代したくないという心理状態にある。
ここで交代すればガブリアスによってリザY側の後続が削られる危険性も発生する上、スカーフでなかった場合はリザYがガブリアスを倒す機会を失ってしまう。
ここにガブリアス側の長考が加わればプレイングに迷いが生じたと錯覚させることができるため、格段にリザYが突っ張ってくる可能性が高くなるというわけだ。
死に出しスカーフを通す場合はぜひこのテクニックを検討していただきたい。
これはほんの一例であるが、長考することで持ち物を印象付けさせたり技の警戒を和らげたりゲームの中でいろいろと応用可能なため、対戦中に長考するというテクニックを利用してみてはいかがだろうか。
まとめ
選出画面の配置によってある程度選出誘導が可能
選出時間によって更に選出誘導効果は上がる
長考を対戦中に行うことで技や持ち物を印象付けさせることが可能
以上となります。

ポケモン対戦は相手の気持ちになって考えることで選出されたポケモンや技などある程度読むことが可能なゲームです。
相手の一手先を読んだ立ち回りを心がけたいですね。
アクロマ「ポケモンの ちからは なにによって ひきだされるか?」
ポケットモンスター ブラック2 ホワイト2 プラズマ団『アクロマ』より
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